ホームインスペクション(住宅診断)が必要な3つの目的・理由
中古マンションをはじめとした中古物件市場の拡大により、最近「ホームインスペクション」という言葉を聞く機会が増えてきました。今回はそのホームインスペクション(別称「住宅診断」「建物診断」)を実施する代表的な3つの目的についてご紹介します。
目的1 「住宅を購入する際に参考にするため」
一般の方がホームインスペクション(住宅診断)を実施する目的の中で最も多いのがこの「住宅を購入する際に参考にするため」です。
人生に何度とない住宅購入というビッグイベントにおいて、
- 本当にこの物件でいいのか?
- この物件に住んで後悔しないか?
- 住んでから後悔しても遅い
などと、頭を悩ませるのは当然のこと。購入金額もかなり多額になりますからなおのことですよね。そんな悩みを解決する手段の一つが「ホームインスペクション」です。ホームインスペクションを利用することで、専門家によるお墨付きをもらえるので、「いざ住んでみた後に気づく後悔」を極力減らすことができるのです。
建物・建築に関することは専門性が非常に高く、素人が少し調べただけですべてを把握するにはかなり難易度が高いもの。
多少の投資をしてでも専門家によるホームインスペクション(住宅診断)を利用するのは、下手な物件を購入してしまうリスクやご自身でホームインスペクションについて調べるのに必要な時間を考えると、非常に理にかなった行動だといえるでしょう。
目的2 「リフォームを行う際に参考にする」
ホームインスペクション(住宅診断)は住宅購入時のみならず、リフォームを行う際に利用するというケースもあります。リフォーム業者は自社の売り上げを増やすため、本来ならば必要ないようなりフォーム工事をセットで提案してくることがあります。
ただ、住まいのことについてよくわからない素人からすると、「リフォーム業者の方はこう言ってるし、やっておいた方がいいのかも」と不安になりますよね。
こうした際にホームインスペクションのサービスを利用することで、
- 不要なリフォーム工事を無くす、もしくは減らす
- 今後の中長期的なリフォーム計画を立ててもらう
といったことができるようになります。
リフォーム工事は工事金額が一定を下回っている場合は特に免許なく実施することができます。そのため、一部の悪徳業者がトラブルを起こすという事例が後を絶ちません。
こうしたトラブルを回避するためにも、ホームインスペクションは有用となります。
目的3 「ご自宅を点検するため」
住まいは毎日使うものですから、快適な状態を保っておきたいですよね。そのため、定期的に専門家にチェックしてもらうとよいでしょう。
- 建ててから20年建つけどこのままで大丈夫かな?
- 数年後に売却しようと思っているけど、品質を維持するにはどうすればいいだろう?
- 知らない間に基礎部分が痛んでいたりしないかな?
など住んでいる家に関する漠然とした悩みを解消しておきためにもホームインスペクションは利用されています。また地震のリスクに備えてホームインスペクションとあわせて「耐震診断」を行う家庭も増えてきています。